核酸とは、眞核生物の核から大量に抽出された酸性物質のことで、いわゆるDNAとRNAのことを指す。
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RNAはリボムクレオチドの直鎖状のポリマーのことを指す。DNAはリボヌクレオチドのリボースから酸素原子一つがかけたデオキシリボヌクレオチドのポリマーである。 (デオキシ)リボヌクレオチドは五炭糖のリボース、窒素を含んだ環状化合物である塩基、そしてリン酸からできている。リン酸がリボースの3番と5番の炭素をエステル結合で結んで、長い直鎖状の分子ができる。 (デオキシ)リボヌクレオチドの鎖からは側鎖として塩基が生えていて、それらが互いに弱い結合で結びつくことで逆向きの2本の鎖が安定な構造をとる。
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DNAの塩基にはATGCの4種類がある。
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RNAはDNAとともに核酸と呼ばれ、構造上はDNAの糖(リボース)の2位の水素が水酸基OHに置き換えられた構造をしている。また、塩基としてはチミンの代わりにウラシルが用いられるが、これも構造上の違いはわずかである。しかし、このわずかな化学構造上の違いによって、その機能は大きく異なっている。
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リボースの構造
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DNAは2種類のプリン塩基A,Gとピリミジン塩基T,Cがついたデオキシリボヌクレオチドが直鎖上につながったものが、2本、相補的配列で逆向きに対合したもの。塩基間には水素結合がつくられ、AT、CGのペアで対合する。組み合わせの間違いも時に発生して遺伝子の変異の原因となるが、多くの場合すぐに酵素によって修正されてしまう。
ヌクレオチド同士はリン酸のエステル結合で結びつけられる。このとき、リボースの炭素の番号を取って一方を3'末端、もう一方を5'末端と呼ぶ。DNAは5'から3'末端へ向けてしか合成されない。(遊離3'OHにXTPが結合する)

○もともと正体不明であった核酸が遺伝子を担っていることが分かったのは以下のような経緯によるものである。
1928 Griffithの実験
肺炎双球菌Streptococcus Pneumoniae(SP)
きょう膜を持たないもの(非毒性)+毒性SPの細胞抽出液ー>病原性SP
何かが遺伝情報を伝えたらしい。
1943 Averyらの実験
きょう膜を持たないもの(非毒性)+毒性SPのDNAー>病原性SP
DNAが遺伝情報を伝えたらしい。しかし一緒に入り込んだタンパクなどの成分が情報を伝えたのかもしれない。このころはDNAはATGCからなるテトラヌクレオチドと信じられていた。このためこのaveryらの結果は信用されなかった。
1952 Harshey,Chaseの実験
放射性ラベルした、DNA32Pとタンパク質35Sを食べさせたファージを大腸菌に感染させたときになにが入り込み、娘ファージに伝えられるか。
培養して得られた娘ファージにはPしか入らなかったことから、DNAが遺伝情報を伝えることが確実になった。
1953 Watson-Crickの2重螺旋モデル。
結晶化DNAのX線回折からDNAの2重螺旋モデルを提案。螺旋構造をした2本のDNA差の塩基の配列が遺伝情報を載せている。
遺伝子
遺伝子とは、DNAそのものを指すのではなく、生物に発現する一塊の形質を伝える遺伝情報のことを指す遺伝学上の言葉。これがDNAの塩基の配列によって実現されている。一つの遺伝子はおおよそ一つのタンパク質に対応すると考えられる。
DNAの情報量は2.9kbp/um
ヒト 6x109bp ,1.5GByte 長さ 2m 30,000遺伝子
大腸菌 3x106bp 0.8MByte 1mm 5000遺伝子
実際に働いているのはDNAの数%だけで、後のDNAがなにをしているのかは不明。
転写:DNAー>RNA
RNAポリメレース
転写は核(正確には核であったところ)で行われる。DNAは染色体のように密な状態ではないが、2重螺旋構造では転写することはできない。2重螺旋構造を分離させ、絡まったねじれを戻す必要がある。このためにも酵素が働いている。(toptisomerase I,II(Gyrase),Helicase)
DNA上の遺伝子はオープンリーディングフレーム間をイントロンがつないでいる。転写前、および転写段階でイントロンはデリーションを受ける。最終的に合成されたRNAは核からタンパク合成信号をリボソームの伝えるので、メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれる。mRNAがタンパク合成のテンプレートになる。mRNAは5'から3'に向かって合成される。
翻訳:RNA−>ポリペプチド
翻訳は細胞質中のER上または単独のリボソームにおいて行われる。
リボソームはリボソーマルRNA(rRNA)とタンパクの複合体。直径20nm。
眞核生物では60Sと40S(計80S)のユニット、原核生物では50Sと30S(計70S)のユニットからなる。S:沈降係数(Svedberg)
リボソームは触媒の働きをし、mRNAの配列にあわせて相補的な配列を持つtRNAを対合させて、それに対応したアミノ酸をつなげる。配列にしたがって次々にアミノ酸が結合され、ポリペプチドが合成される。
tRNAは
76bのRNAで、末端にアミノ基を結合している。一方一部にアミノ酸に対応する配列の3塩基が存在し、その配列がコドンに対合する。この配列をアンチコドンと呼ぶ。
コドン表
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1\2 |
U |
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C |
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A |
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G |
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UUU |
Phe |
UCU |
Ser |
UAU |
Tyr |
UGU |
Cys |
|
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UUC |
Phe |
UCC |
Ser |
UAC |
Tyr |
UGC |
Cys |
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U |
UUA |
Leu |
UCA |
Ser |
UAA |
term |
UGA |
term |
|
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UUG |
Leu |
UCG |
Ser |
UAG |
term |
UGG |
Trp |
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CUU |
Leu |
CCU |
Pro |
CAU |
His |
CGU |
Arg |
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CUC |
Leu |
CCC |
Pro |
CAC |
His |
CGC |
Arg |
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C |
CUA |
Leu |
CCA |
Pro |
CAA |
Gln |
CGA |
Arg |
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CUG |
Leu |
CCG |
Pro |
CAG |
Gln |
CGG |
Arg |
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AUU |
Ile |
ACU |
Thr |
AAU |
Asn |
AGU |
Ser |
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AUC |
Ile |
ACC |
Thr |
AAC |
Asn |
AGC |
Ser |
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A |
AUA |
Ile |
ACA |
Thr |
AAA |
Lys |
AGA |
Arg |
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AUG |
Met(ini) |
ACG |
Thr |
AAG |
Lys |
AGG |
Arg |
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GUU |
Val |
GCU |
Ala |
GAU |
Asp |
GGU |
Gly |
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GUC |
Val |
GCC |
Ala |
GAC |
Asp |
GGC |
Gly |
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G |
GUA |
Val |
GCA |
Ala |
GAA |
Glu |
GGA |
Gly |
|
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GUG |
Val(ini) |
GCG |
Ala |
GAG |
Glu |
GGG |
Gly |
翻訳によってタンパク分子のアミノ酸配列が作られるが、それだけで正常なタンパク分子として働くことは希である。実際のタンパク分子は膜や細胞内器官(ゴルジ、ER)において、切断や補欠分子の結合などのプロセッシングを受けてはじめて機能的なタンパク分子となる。
プロセッシング
pretranslational processing
DNAまたはmRNAの状態で受けるプロセッシング。イントロンなどの不要な配列を切り放し、いわゆる遺伝子の配列を作る。
posttranslational processing
合成されたペプチドに対するプロセッシング。細胞な局在を促すシグナル配列の処理や糖、ヘム、その他の補欠分子の結合、不要な部分の切断などの処理を受けながら、最終的な細胞内の機能部分に輸送される。
このような手順を踏んでタンパク分子が作られる。
逆転写酵素リバーストランスクリプテース
レトロウィルス(RNAウィルス)
リバーストランスレースはあるのか?
つまり、タンパク分子が遺伝情報を書き換えることがあるのか。
今の所見つかっていない、が環境によって遺伝子が変わるという報告がある。(真偽不明)
遺伝子の発現制御
ラクトースオペロン
|i|p|o| z | y | a |
オペロン | 遺伝子
i:リプレッサー遺伝子:トランス因子(可溶性因子)リプレッサーを産生。リプレッサーはオペレータに結合して、mRNAの合成を阻害する。しかしインデューサが結合すると、oに結合できなくなる。
p:プロモータ:とにかくmRNAの合成を開始させる。
o:オペレータ:pの下流でmRNA合成を制御するポイント。シス(自分の側)にしか効かないので、立体構造自体が認識を受ける。
z:βーガラクトシダーゼ ラクトース分解酵素。グルコースとガラクトースに分解。
y:ラクトーストランスフェレース ラクトースの細胞内への輸送
a:トランスアセチレース
cAMP+CAP(Catabolite Activator Protein)
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pruduct |
function |
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repressor |
RNA polymerase inhibition |
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p |
null |
promotor: RNA polymerase binding site |
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o |
null |
operator: repressor binding site |
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lacZ |
β-galactosidase |
lactose digestion to glucose |
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lacY |
lactose permiase |
lactose transpermiation into the cell |
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lacA |
thiogalactoside acetiltransferase |
acetilation of lactose |
ラクトース
Dグルコース4−1Dガラクトース
DNA−>DNAの複製
細胞分裂
細胞が分裂するときには全く同じDNAの組(ゲノム)が二つ存在しなければならない。DNAはS期と呼ばれる時期に細胞内で複製される。このときは染色体構造は取っていない。
巻き戻し
分裂が近づくとDNAは二組が対になり、染色体構造になる(M期)。染色体はDNAがヒストンなどのタンパクを骨格として密に巻き込まれたもの。非常に長いDNAが巻き込まれているので、DNAのねじれをほどくtopoisomelaseの存在が不可欠。
Topoisomerase I:2本鎖のうち一本を切断して、もう一本をくぐらせるてから再度結合することができる。ねじれた2本鎖DNAをほどくことができる。
Gylase:2本鎖DNAを切断し、他の部分をくぐらせてから再度結合する。絡み合った2本鎖DNAをほどくことができる。
DNAポリメラーゼ
DNAポリメラーゼには複数種があるが、いずれも5'-3'の合成をおこなう。DNAポリメラーゼがDNAを合成する際には、はじめに数塩基対のプライマーが必要になる。プライマーはRNAで、DNAの特定の配列に対して、primaseが結合して3ー5塩基のプライマーを作る。プライマーは最終的にPolyIによって除去される。DNAPolymeraseIは同時に5'-3'のエキソヌクレアーゼ活性を持つ。合成されたDNAを分解しては合成するので、これにより複製の間違いが修正される。直線状の2本鎖DNA上のニック(一方の鎖の切れ目)や一本鎖領域の修復をおこなう。例えばPolymeraseIIIによるDNA合成の際に発生する、岡崎フラグメントの間をつなぐ役割がある。ただし、最終的にニックを結合させるのはLigaseの働き。
DNAPolymelaseIIIはDNAがY字に分かれた分岐点の一本鎖領域に結合し、DNA合成を行う。一本鎖領域はHelicaseが二重螺旋をほどくことで作られる。このときleading鎖では5'-3'の普通の合成が起きるが、3'-5'の側rugging鎖では進行方向にDNA合成が行えない。そこで小さなフラグメントごとに合成が起きる。これを岡崎フラグメントと呼ぶ。Y字型の分岐点はHelicaseによって広げられる。
Helicase:DNAの一本鎖部分に結合し、ATPのエネルギーを利用して2本鎖部分を1本鎖化する。
組み替えreconbination
相同なDNAが2本ある時、同じ配列どうした組変わって遺伝子を入れ替えることがある。これを組み替えと呼ぶ。組み替えは一部一本鎖化したDNAにRecAタンパクが結合して起きる。このとき欠損があるDNAはDNApolymelaseIにより修復される。
点突然変異
DNA合成の途中で間違いが起きることがある。複製一回あたり10-4。多くはDNApolyIにより修復されるが、10-9程度の間違いが発生する。細胞によっては更に修復機構が働くので、本当の変異確率はもっと少ない。また結果変異が起きたとしても
ただし、癌化には数カ所の変異が必要。特に生殖細胞は分裂回数が少ないので、変異の確率は割と少ないが、それでも進化は起きている。体細胞では細胞数が多いので変異は確実に起きているが、いずれ死滅すべき細胞群であるのであまり問題ではない(本人にとってはときに大きな問題だが。)
プラスミド
細菌では通常のDNAの他にプラスミドと呼ばれる独立した微小なDNAがある。ウィルスの前身かまたはなれの果てかもしれない。実際にこれが表現型を持っている(薬剤耐性など)。このプラスミドに必要な遺伝子を組み込んでを菌に導入すれば、簡単に遺伝子を発現させることができる。このための半人工的プラスミドをベクターと呼ぶ。大きさ数千から十万bp
トランスポゾン
多細胞生物でもゲノム内に簡単に移り変われるDNAを持っている。そのような遺伝子をトランスポゾン(transiposon)と呼ぶ。トランスポゾンは2kbp以上の長さで、両端の反復配列と間に挿入されたトランスポセース(transposase)遺伝子、その他の遺伝子からなっている。トランスポゾンはトランスポゼースの働きにより、もともとの位置から切り出されて、染色体の別の位置に挿入される。挿入位置が何らかの遺伝子上であれば、その遺伝子は正常に機能しなくなり、欠損したのと同じ事になる。同じ個体内でも細胞ごとにトランスポゾンの位置が変わり得るので、部位によって異なった形質を持つことがある。たとえばアサガオの花の色や、トウモロコシの種の色など。
RNAはDNAに比べて細胞内での分解速度が遙かにはやい。これはRNAがタンパク合成のテンプレートであり、その量で合成速度を制御しているためと考えられる。蛋白を合成する必要がなくなれば、すぐにRNAを分解してタンパク合成を止める。
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DNA |
RNA |
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糖構造 |
デオキシリボース |
リボース |
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塩基 |
ATGC |
AUGC |
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機能 |
遺伝情報の保持、複製 |
タンパク合成、遺伝子制御、RNA制御 |
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分解 |
細胞内、自然界で極めて安定 |
細胞内で短命、容易に分解される |
mRNAのようにタンパク合成の際にDNAの情報を転写して核外に運ぶ役割を果たすが、それ以外にも2種類のRNAがタンパク合成に関わっている。
tRNA:コドンに対応する塩基配列とアミノ酸を持ち、実質的に翻訳を行う。

rRNA:タンパク合成装置であるリボソームに含まれている。

かって酵素機能はタンパクだけに特有と考えられていたが、現在では単独で酵素機能を持つRNAも発見されている。また、RNAを含んだ酵素RNPもいくつか発見されているが、それらはタンパク合成、RNA合成、RNAプロセシング、RNA輸送、細胞寿命決定など、細胞の機能上非常に重要な役割を果たすものが多い。
RNA単独で酵素機能を持つものをリボザイム、またRNAを含む酵素をRNPリボ核酸タンパクと呼ぶ。
リボザイム
テロメラーゼ
細胞の老化を制御する、染色の末端部分にある繰り返し配列をテロメアと呼ぶ。このテロメアは、通常細胞分裂のたびに削られて、最後になくなってしまうとそれ以上分裂が起きなくなる。しかし、テロメアを再生する酵素がある。これをテロメラーゼと呼ぶが、テロメラーゼはRNAを含んだRNPリボ核酸タンパクの1つである。
タンパク合成において、RNAは設計図であり、合成装置であり、翻訳装置でもある。このように、細胞の機能を実現するのに必須であるタンパク質の合成においてRNAが非常に重要な役割を果たしている。また、細胞の老化をさえもRNAのよって制御されている。このようにRNAが生物の生命維持において極めて重要な役割を果たしていることを進化論的に考察すれば、生物はRNAが機能する状態から進化してタンパクが機能するようになったと考えるのが自然である。なぜなら、生命の維持に関わる機能は進化の最も初期から存在したと考えるのが自然だからである。特にRNAがない状態ではタンパク自身が存在し得ないからである。このような理由から、地球には過去、RNA生物だけが存在した時期、RNAワールドがあったのではないかという仮説が提案されている。

ゲルの例。実際のDNAでは遙かに細かい筋が並ぶ。
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